抄録
計算機と試験機をオンラインで結んだシステムによる構造物の応答解析方法を柱あるいははり崩壊型の一層一スパン建物を例にとって示した。ここに示した内容はオンラインシステムによる解析の基本的な流れのみであり, このシステムによる実際の応答解析にはD/A, A/D変換機のSample Time, Sample Size等の最適値の問題, あるいはActuatorを中心とした試験体の不安定さ等による剛性計算のテクニック等多々問題がある。この辺の取扱いについては実際に行った応答解析例の結果を報告する時に詳しく述べることにする。