日本建築学会論文報告集
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耐震壁架構の破壊機構に関する研究 : 耐震壁の配置の異なる 2 つの架構の実験
園部 泰寿横山 晶好今井 弘小杉 一正
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1978 年 272 巻 p. 21-29

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抄録

以上述べてきた実験経過及び理論解析結果をまとめると次の通りである。(1)市松耐震壁架構は最大耐力付近までは架構全体が一体となって外力に抵抗した。また, 試験体は外柱1階柱脚の引張降伏がきっかけとなって, 内スパンの耐震壁のせん断破壊で最終的に破壊した。(2)連層耐震壁架構では, 境界ばりとラーメン柱の曲げせん断破壊が先行し, 最終的には, 耐震壁は脚部が曲げ降伏して崩壊機構が形成された。一方, 耐震壁及びその周辺枠のせん断破壊はあまり進行しなかった。

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© 1978 一般社団法人日本建築学会
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