抄録
地盤と構造物との動的相互作用を評価する方法に, 地盤を半無限弾性体の波動伝播媒体として扱う理論がある(文献1, 2)。これらの基本となる地表面への点加振の解には無限積分が表われてくる。そして解の具体的な数値を求めるには, この無限積分の値を求める必要があるが, 複素函数論を用いてこれを有限積分と留数計算に変換することも可能である。この種の方法はLamb(文献3)も用いている。ここではLambの点加振解とは表現の異なる田治見の解(文献1)に対しこの方法を適用し, 積分の値を簡単に求める方法を示す。