日本建築学会論文報告集
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4024 住宅都市の形成過程(都市計画・経済・防災)
服部 千之
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1958 年 60.2 巻 p. 445-448

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抄録
1.住宅都市の発生年代は、京阪神地方では大正初期から数個所において発生している。2.住宅都市の人口増加対数折線は、他の都市に比して一定のパターンとして把握され、勾配は、外延市街地よりゆるく、大都市及び周辺諸都市より急である。3.住宅都市は、地理的に飛地に発生し、且居住者階層は、大都市より高い層を収容して形成される。従つて外延的発展市街地とも質的に異る階層を収容している。4.住宅都市の居住者階層は、豊中市の場合都市の形成過程早期に高く、後期に低い。5.住宅都市全域の性格は、交通条件の改善に伴つて郊外住宅地的な性格から通勤者住宅都市に変る。それは居住者階層の量的変化に伴う現象である。
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© 1958 一般社団法人日本建築学会
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