日本建築学会論文報告集
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2110 関東ロームに関する研究 : 主として土質試験について(構造)
海野 哲夫
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1959 年 63.1 巻 p. 673-676

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抄録

この報告は、関東ロームにおける地耐力試験を中心に、種々な土質試験値の相互関係を検討したものである。関東ロームは火山灰の堆積による、風成の粘性土とされている。その成因および土粒子構造は通常の粘土と異なり、生成の時期による地域的な差異と相俟つて、強度および沈下に対し特異な性状を示すものと云われている。一方吾々は、関東ローム台地を建築敷地として取扱う場合が極めて多い。従つてこれの性状把握は、現在焦眉の問題となつて居り、吾々もこれに関する一連の研究を進めようとしている。この報告は、これの予備的考察の一部をなすもので、関東ロームの特異性を明らかにする事を主眼にした。

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© 1959 一般社団法人日本建築学会
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