抄録
最近,園芸活動のストレス緩和効果を適用した健康増進法が注目されてきている.しかし,活動参加者の生活史が深く関わっており,その結果,このマネージメントにおいて証拠に基づく実践(EBP: Evidence based practice)はまだ行われていない.そこで,人間の気分を評価する心理分析手法の一種であるPOMS (Profile of Moods State)を用い,園芸活動前後のPOMS評価値の変化量と,被験者の生活史および作業条件の関係をシステム解析することで,園芸活動によるストレス緩和システムのモデル化の可能性を検討した.システム同定にはニューラルネットワークを用い,POMSデータを出力とし,生活史および作業条件を入力としてネットワークを構築した.その結果,構築したニューロモデルは,予測データと実測データの差が5%以内の推定能力があることが確認され,このモデルを用いて園芸活動によるストレスマネジメントに用いることが可能な一つの手法として位置づけることができた.