農業情報研究
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原著論文
穂肥施用のための気温を利用した湛水土壌中直播水稲の出穂期簡易推定
大角 雅晴中村 喜彰皆巳 幸也桶 敏
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2004 年 13 巻 2 号 p. 109-116

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抄録
石川県松任地域では,コシヒカリの穂肥施用時期として出穂期の18日前が推奨されている.そこで,農家が湛水土壌中直播された水稲群落の穂肥施用時期を簡易に決定できるように,出穂期の簡易推定方法を検討した.これは,播種後毎日の日最高気温と日最低気温から算出する積算有効温度が,指標値を超える日を出穂期とする方法である.毎日の有効温度の計算式は次の通りである.
有効温度=(日最高気温+日最低気温)/2-10[℃]
石川県農業短期大学附属実験農場において1998年から2000年の間,出穂期推定の指標となる積算有効温度を調査した.その結果,栽培品種がコシヒカリの場合,出穂期推定の指標となる積算有効温度の平均値は1263℃,その標準偏差は14.9℃であった.2001年から2003年の間,この積算有効温度を指標にしてコシヒカリの出穂期の推定実験を行った.推定出穂期は2001年と2003年においては実際より1日遅かった.2002年は5日遅かった.その原因は,推定実施日以降の気温推移が1ヵ月予報と異なっていたためであった.施肥日を決める際には,穂肥施用日の目標を変更するなどの運用上の工夫が必要と考えられた.
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© 2004 農業情報学会
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