農業情報研究
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原著論文
油水分離プロセス導入による排水処理能力の向上とCO2排出削減
大塚 俊彦安久 絵里子野口 良造
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2016 年 25 巻 1 号 p. 29-38

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抄録

高濃度な油分含有排水を取り扱う食品加工場((株)直江津油脂)の排水処理システムを対象に,油水分離装置導入後の排水の水質分析,食品加工場全体の物質・エネルギーフロー解析を行った.排水処理施設からの最終放流水の水質は,n-Hex抽出物質,BOD,SSは規制基準値以下であり,全窒素が19.5~24.7 mg/L,全リンが18.7~20.0 mg/Lであった.資源再利用工程におけるCO2排出量の削減は,浮上油脂では1.21 × 103 kg-CO2/day,回収油では5.94 × 102 kg-CO2/day,全体のCO2排出量は–6.59 × 102 kg-CO2/dayとなり,CO2排出量が負の値となった.排水処理工程の上流側で,排水中の油分を除去することにより,排水処理施設が十分な性能を発揮できるとともに,浮上油脂や回収油の利用は,CO2排出量の削減に大きな効果があることが示された.

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© 2016 農業情報学会
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