農業情報研究
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最終祖先間に類縁関係がある場合の近縁係数の変化
―現行作物品種を例にして―
吉田 智彦
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1998 年 7 巻 2 号 p. 97-104

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抄録
近縁係数の計算では最終の祖先品種間に類縁関係がないとしているが,最終祖先が,半きょうだい(最終祖先間の近縁係数は0.25),全きょうだい(同0.50),全きょうだいで,その両親も全きょうだい(同0.75)の場合について近縁係数の変化をみた.近縁係数が高い場合,どのような類縁関係でも変化はわずかだった.家系が単純な品種同士で,近縁係数が小さい場合,3つの祖先品種が半きょうだい位まででの変化はわずかであった.家系が複雑で最終祖先までさかのぼる世代数が10を超えるような場合,どのような類縁関係でもほとんど変化しなかった.よって最近の育成品種で近縁係数を計算するとき,古い祖先品種の類縁関係の有無はほとんど影響を与えず,既報で明らかにした水稲コシヒカリとの近縁係数と食味,ビール大麦はるな二条との近縁係数と麦芽品質の正の相関関係は,最終祖先間に類縁関係があっても成り立つものと考えられる.
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© 1998 農業情報学会
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