2022 年 13 巻 p. 24-
本稿は,国際教養大学専門職大学院で実施された3期にわたる教育実習の振り返りから,日本語クラスでのアイスブレイクを成功させるための活動デザインについて考察したアクションリサーチである。筆者はオンライン授業においてアイスブレイクの必要性を強く感じ,実習中にいくつかの活動を実施したが,活動によって学習者のインターアクションの量に差が見られた。そこで本稿では,教育実習で行った3つのアイスブレイクの活動が,①緊張緩和,②関係構築,③準備運動というアイスブレイクの3つの目的を達成するために適切だったかについて活動デザインの観点から検証,分析する。そして,それらの活動の改善策を示し,今後のオンライン授業でのアイスブレイクの活動について提案する。