抄録
本稿では、筆者の3学期間にわたる教育実習での経験を振り返り、どのように自らの授業の問題点を把握し、改善を試みようとしたのかを時系列で記す。一連の実習における筆者の課題は、自分の発話量が多すぎることと、学習者に自発的な発話を促すことができないという2点であった。実習授業中の実習生と学習者の発話を書き起こし、分析したところ、実習生が発する質問の型に偏りがあり、学習者の発話を効果的に引き出せていないことに気付いたため、その改善方法を探った。また、春実習では、今まで自分が考えていた「楽しさ」とは違う「楽しさ」があるという授業を経験した。これは、自身のビリーフを見直すよい機会となった。