抄録
地形·地質·植生分布の関係について、高山帯ではすでに多くの成果があげられている。しかし、わが国の国土の大部分を占める山地帯の自然については、ほとんど知見が得られていない。わずかな例外ともいえる研究が、小泉·鈴木·清水(1988)による、奥多摩の三頭山における研究である。演者らは、これを参考にして、他の山岳地域でも地形、地質、植生の対応を調べてみようと考えた。その際、近年では、GISを用いて様々な解析が行われるようになっていることを踏まえ、GISを用いた解析を行うこととした。手順として、まず地質地域ごとに大森(1975)の提唱した高度分散量を計算した。そしてその結果を元に山地地域を分類し、各分類単位と植生分布との対応を調べた。また現地調査により、その対応を確かめた。講演においては、具体的な資料にも基づいて発表する。