日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
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山地生態系の保全の基礎となる植生分布構造の動態的理解
高岡 貞夫
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p. 2

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抄録
はじめに植生のパッチ構造とエコトープの関係に触れた後、山地植生のパッチ·モザイク構造の成因を生育環境と撹乱から説明し、それらが地形·地質条件と密接に関係していることを示した。生育環境と対応して成立する環境パッチは持続的·静的に存在するのに対し、撹乱に伴って形成される撹乱パッチは一時的·動的に存在し、パッチ·モザイク構造の時空間変化を特徴づけている。この特徴を持続させるために、生態系保全を計画する際に考慮すべき点を検討した。さらに山地生態系の管理にむけての、地生態学的な研究課題を提示した。
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© 2002 公益社団法人 日本地理学会
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