抄録
事業所サービス業の立地は、従来都心への立地を強度に志向するといわれてきた。しかし、情報通信技術の発展や道路交通網の整備は事業所サービス業の郊外化を可能にしている。特に、モータリゼーションの進んだ地方都市においては、郊外化が進展すると考えられる。そこで本稿では前橋·高崎地域を事例に事業所サービス業の立地に関する分析を行い、郊外への分散の様子をとらえる。考察の結果、事業所サービス業は調査地域において従業者数の増加が大きく、重要な成長産業であることが分かった。また、事業所サービス業の集積は相対的に都心周辺地区に多く、都心においては1事業所当たりの従業者数が拡大している。事業所サービス業の郊外化は事業所·従業者数の両方で全産業平均を上回る。また郊外における事業所サービス業の増加も一様でなく、いくつかの増加核が認められる。