日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
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飛騨山脈南部における夏山晴天日の局地循環
中田 裕一
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p. 129

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抄録
本報告の目的は、飛騨山脈南部について、夏山晴天日の気温と相対湿度の分布や時間変化を示すことである。1999年、2000年、2001年の夏季に、気温と相対湿度の小型センサーを4∼8ヶ所設置した。観測時刻の間隔は10分である。データは、コンピュータで読み取った。その結果次のことがわかった。(1)笠ヶ岳や黒部五郎岳での観測によると、山麓や中腹には、気温の逆転層が発生した。逆転層には2つのタイプがある。1つは、山麓に発生するタイプで、明け方に現れ午前中に消えた。その消滅時刻は、山風から谷風に変わる時刻と一致した。もう1つは、中腹に現れるタイプで、正午を中心に発生した。(2)4ヶ所の山頂での観測(南から順に双六岳、三俣蓮華岳、黒部五郎岳、薬師岳)から次のことがわかった。午前中の急な気温上昇と急な相対湿度の低下は、北の山頂に比べ南の山頂ほど早く始まった。
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© 2002 公益社団法人 日本地理学会
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