日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
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地衡風が存在しない場合の中央日本の海陸風に対する地形の影響の数値実験
中川 清隆日比野 加奈子木村 富士男
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p. 128

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抄録
共著者木村が開発した静水圧平衡3次元局所循環モデルを用いて、地衡風が存在しない場合の海陸風に対する中央日本の地形の影響を調査する目的で、数値実験が行われた。研究対象地域は中央日本山岳地域を中心とする585km×585kmであり、これを水平方向には130×130格子点に分割し、鉛直には30層に分割した。現実地形の場合、海風は午前9時ごろ太平洋沿岸および日本海沿岸へ侵入を開始し、午後3時ごろ最も発達する。太平洋側と日本海側の海風は、中央日本山岳地域で収束する。一方、平坦地形の場合、海風は昼ごろ侵入を開始し、午後3時にはまだ両者は収束しない。両者が収束するのは午後7時ごろであり、本州の地理学的な中央部においてである。高度別に温位の水平分布を比較すると、陸上では対流混合層がよく発達するものの、平坦地形の場合には高度2000mでは陸上も海上も同じような温位であるのに対して、現実地形の場合には海上よりも陸上で温位が高くなることが見出された。
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© 2002 公益社団法人 日本地理学会
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