日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
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地形立地から見た星野村の棚田
船引 彩子春山 成子穐本 勝彦岡崎 高峰大越 美香ディン フンタイ
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p. 131

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抄録

福岡県星野村の棚田は、その景観が外部から高く評価されているにもかかわらず、近年土地利用の変化が大きく、中山間地域における棚田保全の動きの中で特に注目されている。星野村の主要な棚田の分布地域を地形環境からみると大きく6つの地形立地型単位に分類できる。各々が異なる地形基盤を持っており、景観も異なる。河岸段丘や急勾配の谷底平野などに立地する棚田は比較的放棄水田が少なく、今後もその保全が望まれる。また、地すべり·堆積地形や崖錐地形など転作によって棚田を残している地域もある。今後の棚田保全において、それぞれの棚田がおかれている地形環境を考慮することが必要とされる。

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© 2002 公益社団法人 日本地理学会
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