日本地理学会発表要旨集
2002年度日本地理学会秋季学術大会
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ベトナム中部のラグーン地域における海面上昇の影響予測評価
平井 幸弘Nguen V.L.Ta T.K-O.
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p. 132

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抄録
ラグーンを抱える海岸低地では、海面上昇によって低地の水没や海岸侵食、洪水位の上昇、湛水期間の長期化などに加え、ラグーン内での塩分濃度の上昇や湖岸低地での地下水の塩水化といった変化が予測され、それに伴って地域の人々の生活や生態系に深刻な影響を及ぼす恐れがある。本地域では1999年11月にフオン川による大洪水が発生し、湖水位は最高4mに達した。海面上昇の影響を予測し評価する場合、まず各地域における自然および社会·経済的な現状を十分把握し、それぞれの地域が抱えている外的·内的ストレス、またその土地固有の特質を十分に考慮することが重要である。これらの情報を、海面上昇ハザードマップあるいはリスクマップとして地図化し、とくに洪水、海岸侵食、ラグーンおよび湖岸低地での塩分濃度·生態系変化に対して、撤退、順応、防御の3つの視点から対応策を提言する。
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© 2002 公益社団法人 日本地理学会
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