抄録
一般廃棄物は自区内処理が原則であるが, 実際には広域行政組織や民間業者に処理を委託する例も多く, 自区内処理原則は, 事実上守られていない。本報告は, 東京都, 埼玉県, 長野県を事例に一般廃棄物の広域処理と近年の処理圏の再編について比較検討したものである。広域処理の実態は3都県で大きく異なっており, これは地域条件に大きく左右されている。また, 近年の処理圏の再編についても, 3都県で差異が見られる。こうした処理圏の広域的な再編は様々な問題をもたらしており, こうした問題に地理学がどのように関与するかが今後の課題である。