日本地理学会発表要旨集
2004年度日本地理学会秋季学術大会
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完新世の海水準変動に対する雲出川下流平野の地形の応答
*船引 彩子春山 成子ディン フン タイ
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p. 186

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抄録
伊勢湾周辺の沖積低地の発達と相対的海水準変動について,伊勢湾の南西部に位置する雲出川下流平野を対象とし,ボーリング調査によって完新世を通じた相対的海水準変動と沖積層の発達過程について検討した.雲出川下流平野は伊勢湾西岸の沖積低地のうちでも三角州がよく発達し,また同時に浜堤列平野の形状を示す.沖積層の基底は雲出川右岸地域では標高‐15m,古川付近では標高約‐28mで,最終氷期の低海水準期の雲出川は現在の雲出古川とほぼ同じ位置にあったとされる(川瀬2003).本研究では,この最終氷期の開析谷にあたる二地点で深度約25mのボーリングコアを掘削した.
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© 2004 公益社団法人 日本地理学会
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