日本地理学会発表要旨集
2007年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: P620
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雲仙噴火以降の植物活性度変化と土地条件
*黒木 貴一磯 望後藤 健介
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抄録

 人工衛星の波長帯別反射率データを画像化し、あるいは土地被覆区分を実施し様々な環境解析が実施される。たとえばLANDSATの波長帯別反射率データのRGB画像を地表の土地利用あるいは水分条件に読み替え、沖積平野を中心に地形区分がなされる(大倉ほか,1989)。しかし土地利用や水分条件の違いが比較的少ない斜面に対する地形区分の試みはない。小川ほか(2006)では1時期の人工衛星データよりも、2時期のデータ差分を用いてより詳細な土地被覆区分が可能なことを示した。地形は植生に影響を与える(小泉,1998など)ため、そのデータ差分は、土地被覆状況の相違を拡大し斜面の地形区分を容易にする可能性がある。
 雲仙噴火活動(1990-1995年)により周辺の森林や農地は破壊され山は荒廃した。噴火活動によるその影響範囲は20km2以上に及ぶ。本研究では雲仙を事例にGISを用いてLANDSAT/TMの差分データと斜面の地形など土地条件との対応関係を詳しく検討した。
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© 2007 公益社団法人 日本地理学会
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