日本地理学会発表要旨集
2008年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: P202
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海の中道における最近5年間の地形変化
*川田 佳明黒木 貴一
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抄録

 海岸砂丘に関する研究は、形成期の解明を行ったものや砂丘形成の原因解明を試みたものが主流である。環境問題への関心の高まりの中で、川田(2002)は福岡県の海の中道の砂丘に関し最近50年間の地形変化を検討し、沿岸流が既存の砂丘を削り、北西卓越風によってその背後や運搬先で新たな砂丘が形成されるという実態と原因を示した。また川田・黒木(2005)によれば、飛砂防止目的の最近の植林によって、砂の移動は停止したかに見えた。しかし継続調査によると、場所により砂の移動や停止状況に徐々に違いが見られ始めたため、その景観保全は最近の全体的な砂の動きを把握して考える必要が生じた。そこで海の中道のごく最近の地形変化と標高変化との関係を詳しく調査しその特徴をまとめた。
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© 2008 公益社団法人 日本地理学会
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