抄録
道の駅は、「休憩機能」(トイレや駐車場)、「地域の連携機能」(文化やイベント)、「情報発信機能」(道路や観光)の3つの機能(以下、基本機能)を備えたものを国土交通省が登録する。1993年に103箇所でスタートし、987箇所(2012.3.26現在)にまで増えた。現在、道の駅は、基本機能に加えて地域の農産物直売所、レストラン、祭りやイベントの開催など多くの人や情報が行きかう「交流の結節点」として、機能が進化しているように見える。本稿では、滋賀県の道の駅を事例として取り上げ、これまでの筆者らの取り組みから「観光情報発信機能に着目した地域活性化戦略」について明らかとなったことを紹介したい。