日本地理学会発表要旨集
2012年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: 609
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発表要旨
温暖積雪地における融雪期の河川水質形成について
-魚野川流域を事例に-
*森本 洋一小寺 浩二
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抄録
降雪地域では冬季から夏季にかけて、河川水質に融雪水が大きな影響を及ぼすことは広く知られている。特に、北海道や本州の日本海側地域に代表される多雪流域では、融雪水の影響は初夏にまで及び、流域自体の水文循環や水環境特性を決定づける大きな要素を形成している。また、積雪期間中にも融雪が頻繁に生じる温暖積雪地域では、寒冷積雪地域に比べるとその影響は多岐にわたる。そこで、筆者らは2008年から豪雪地帯を流れる新潟県の魚野川流域において、河川水質と積雪水質の観点から研究を行ってきた(森本ほか2011など)。本稿では2008年~2011年まで行った現地水文観測結果(河川、積雪水)を用いて、温暖積雪地域における積雪・融雪期の水質形成について、特に積雪水質と河川水質の観点から総合的な考察を行った。
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© 2012 公益社団法人 日本地理学会
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