日本地理学会発表要旨集
2012年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: P1320
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発表要旨
1800年代初期のアイヌ集落にみられる戸数と人口の特徴
*遠藤 匡俊
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キーワード: アイヌ, 1800年代初期, 集落, , 人口
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抄録
1800年代初期のアイヌ社会を対象として、家ごとの居住者数の違いが集落の戸数や人口とどのような関係にあるかを分析した。1800年の択捉場所、1803年の厚岸場所、1812年の静内場所、1828年の北蝦夷地東浦の4地域における一家あたりの構成員数の平均は5.01人であった。136集落のうち、5人以下の家のみで構成される集落は21、6人以上の家のみで構成される集落は26、5人以下の家と6人以上の家から構成される集落は89であった。集落を構成する家数の平均は、5人以下の家のみの集落は4.0戸、6人以上の家のみの集落は2.3戸、両者の家の集落は8.6戸であった。集落の人口の平均は、5人以下の家のみの集落は14.3人、6人以上の家のみの集落は19.5人、両者の家の集落は42.1人であった。
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© 2012 公益社団法人 日本地理学会
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