日本地理学会発表要旨集
2013年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: P013
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発表要旨
2012年九州北部豪雨による白川流域の浸水範囲と地形条件
*黒木 貴一磯 望黒田 圭介宗 建郎後藤 健介
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抄録
福岡平野の二級河川の那珂川と御笠川,一級河川の大分川と大淀川に対し,2~5mDEMの陰影図による微地形区分を試み,河川縦断方向に短区間でまた下流域限定で氾濫の生じやすさと地形量,河川構造物,支流や海の存在との関連を指摘した。本発表では比較的延長が短く,多様な地形が周囲に見られ,2012年九州北部豪雨で浸水被害が出た一級河川の白川を対象に,微地形に関わる各種地形量の分析を浸水に関連付けて行った。検討の結果,1)河岸の平均比高が減少すると浸水幅が増加し,増加すると浸水幅が減少する,2)堤防と河岸,堤内と河岸の平均比高差が減少すると浸水幅が増加し,増加すると浸水幅が減少する,3)河岸の面積割合が増加すると浸水幅が減少し,減少すると浸水幅が増加する,4)堤外体積が減少すると浸水幅が増加し,増加すると浸水幅は減少すること,が分かった。
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© 2013 公益社団法人 日本地理学会
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