日本地理学会発表要旨集
2013年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: P016
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発表要旨
茨城県常総市・一言主神社信仰の空間構造とその特性
*石坂 愛卯田 卓矢上野 李佳子矢ケ﨑 大洋松井 圭介
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抄録

宗教が生み出す空間構造を明らかにする信仰圏研究は、宗教地理学の主要なテーマとしてこれまで多くの研究が行われてきた。そこでは、崇敬対象を中心とする同心円的モデルの構築、信仰圏内における重層的な信仰受容の解明、信仰圏の形成過程とその変化要因を考察した研究などがある。しかし、従来の研究では宗教(信仰)形態の現代的変容、特に高齢化による講組織の衰退および解体、ニュータウンの造成に伴う宗教消費の場の創出、周辺地域における不活動神社の増加などと信仰圏との関係については十分に検討されていない。これらの解明は現代日本の宗教の様態を地理学的に問う上でも重要な意味をもつと考える。以上を踏まえ、本研究では氏子地域を超えた信仰形態を有する崇敬祈願型神社を対象に、近年の信仰圏の変化とその特性を上記の点から明らかにすることを目的とする。。

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© 2013 公益社団法人 日本地理学会
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