日本地理学会発表要旨集
2013年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: P087
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発表要旨
日本における帰化人口の分布と変化
*杜 国慶
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抄録

日本において,少子高齢化社会の進展に伴い,外国人の定住,すなわち外国人を移民として受け入れることが注目されるようになってきた.このような背景の下で,外国人または外国人の移住問題について,研究が盛んに行われてきた.特に,外国人に関する統計が整備されつつあることは,研究の基盤を築き,外国人の諸相を究明する研究に拍車をかけてきた.また,国勢調査において,外国人の丁目字レベルの小地域統計データが公表されてから,ミクロな分析が可能になった.しかし,外国人の帰化に関する研究としては,統計データが欠如する状況のなか,アンケート調査を通して研究者によるデータ収集の試み(謝,2005;浅川,2003)があったものの,帰化または帰化人口に関する包括的な把握には至らなかった.そこで,本研究は,統計データが少ない帰化人口について,『官報』で公開されている帰化者の個人情報を1950-2009年の60年間のデータを収集して,データベースを構築し,地理学の視点から帰化人口の分布と変化を分析することを試みる.

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© 2013 公益社団法人 日本地理学会
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