日本地理学会発表要旨集
2014年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: S1408
会議情報

発表要旨
データ同化を用いた歴史天候復元に向けて:理想実験による実現可能性の検討
*取出 欣也
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
気候変動に関する政府間パネル(IPCC)等によって地球温暖化への関心は年々高まっているが、その変動をより理解するためにも過去における天候を再現することは重要である。しかし、日本においては公式気象観測が始まったのは1870年代であり、ヨーロッパやアメリカに比べると遅く、1870年代以前の気象では日本は空白である。そこで観測値の代用として、日々の天気を記録した古日記の存在が日本において注目されてきた。本研究では、古日記から得られる天気を雲量や降水量に変換し、アンサンブルカルマンフィルタによって全球大気循環モデルにデータ同化し、歴史天候を復元することを目的とする。本発表では理想実験や再解析データを用いて、雲量のみもしくは雲量と降水量によるデータ同化の有意性について紹介したい。
著者関連情報
© 2014 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top