日本地理学会発表要旨集
2014年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: 109
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発表要旨
20世紀のウェールズと北アイルランドにおける野外博物館の創出
「地理学出身者」の活動を中心に
*河島 一仁
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抄録
世界初の野外博物館は、1891年にA.Hazeliusによってストックホルムで創出されたSkansenである。スウェーデンのSten Rentzhogの“Open air museums”(2007)には、北アメリカの11か所とヨーロッパの57か所の野外博物館が紹介されている。 野外博物館の創出にあたって地理学出身者がどのような貢献をなしたか、またその際に地理学的な発想や知見がどのように生かされたのかを、ウェールズのSt.Fagans :National History Museum(以下、St.Fagans)とその実質的な創立者であるIowerth C.Peateを事例として明らかにすることを本報告は目的とする。ウェールズでの野外博物館の創出過程を踏まえたうえで、それに関わった個人のライフヒストリーを軸にして考察を加える。St.Fagansの退職者からの聴き取り、“The Museum Journal”ならびに年次報告書、会議資料、紙碑、展示物などを考察に用いた。
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© 2014 公益社団法人 日本地理学会
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