主催: 公益社団法人 日本地理学会
ネパール南部テライ低地においては、地下水のヒ素汚染が深刻な問題になっている。そこで、本研究グループでは、ナワルパラシ郡パラシにおいて、ヒ素汚染の実態把握やその対策に関する研究を行っている。それらの基礎資料とするため、気候調査を開始した。その一環として、屋内の温熱環境を調査している。その成果は、水収支や水利用、生活実態の評価にも有効と考えられる。また、疾病予防や気候特性に適応した住まい方や環境デザインの基礎資料となりうる。今回は、異なる建築構造の住居内で行なった温熱環境調査について、現段階での結果を報告する。