抄録
ミャンマーのエーヤワディデルタは、2008年にサイクロン・ナルギスの被害を受け、14万人以上の人が死亡ないしは行方不明となったといわれている。大災害の後、国連機関や欧米、アセアン、日本などのNGOが多数
活動をはじめ、良くも悪くも地域に大きな変化をもたらした。そして、現在その多くが去った。私が参加しているNGOは、10年以上にわたってこの地域でマングローブ植林を中心とした社会林業を、住民やミャンマーのNGOと協力しておこなってきた。小さな 日本のNGOの活動をもとに、災害前と後の地域の変貌を述べ、その課題と将来への展望を考察する。