抄録
コマルデバー周辺地域の地形分類図をコロナ画像をもとにして作成したところ、沿岸地域に4列の異なる時代に形成された砂丘を検出した。これらの砂丘は植生被覆のないもの、草地、灌木林の被覆するものがある。最大比高の砂丘は集落が建設されており、湖の周辺地域では砂丘砂が建設材料となるために大きな人工改変が進んでいることが分かった。また、イドック湖南部地域では低平な湖岸平野が発達しているが、旧ラグーン地域に内陸砂丘が点在していること、また、これらの砂丘の下部には河成堆積物が見出され、環境変化の一面をみることが可能である。