日本地理学会発表要旨集
2016年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: P055
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要旨
中米・エルサルバドル、イロパンゴカルデラ巨大噴火がヒキリスコ潟内のマングローブ林に与えた影響
*北村 繁
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抄録
中米・エルサルバドル南部海岸平野にみられるラグーン(ヒキリスコ潟)内のマングローブ林の変遷とヒキリスコ潟を閉塞する現在の沿岸砂州(サン・フアン・デル・ゴソ半島)の形成年代を、ハンドオーガーで採取したマングローブ林下の有機質泥質堆積物の放射性炭素年代から考察する。既存の研究より、現在の砂州は3~6世紀に生じたイロパンゴカルデラの巨大噴火以降に形成され、それ以前は現在ラグーン内にある小島列の付近に砂州があったことが明らかになっているが、こうした地形変化やそれをもたらした環境の変化が、マングローブとこの地域の社会にどのような影響を与えたかを示唆するデータを提示する。
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© 2016 公益社団法人 日本地理学会
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