抄録
ユーラシア大陸中央部を低気圧が移動する際の低気圧の性質を移動とともに追い,降水量について明らかにすることが,本研究の目的である。ECMWF-Interimの0.5度グリッドデータを用いて,SLPでみられる低気圧の移動と降水量分布に関する解析を行った。そして,低気圧の東進による降水量の変化の傾向について事例解析を重ねることにより統計的に求めている。また,200~1000hPa面の温位・相当温位・風向風速の変化を解析することにより,低気圧がユーラシア大陸中央部を東進するときの,低気圧の立体構造変化を明らかにした。