日本地理学会発表要旨集
2016年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: P013
会議情報

要旨
スウェーデンにおける気候および流出傾向の長期変動
*竹本 統夫小寺 浩二
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

日本と比べ広い範囲で降雪が観測できるスウェーデンでは、春になると融雪によって河川の流量が大幅に増加し、時には水害を引き起こす。しかし近年ではその発生傾向に変化が見られる。 スウェーデンの主要流域をなす全国12箇所の河川周辺の過去約50年間の気象、水文データの推移を調査したところ、全国的にこの半世紀で気温が上昇傾向でありながら日照時間が減少傾向にあり、年間流出ピークの記録日については早期化傾向にあることがわかった。また、1994年を境に比例関係にあった気温と日照日数が反比例に転じていることが確認できた。

著者関連情報
© 2016 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top