日本地理学会発表要旨集
2016年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: 919
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要旨
小学校社会科における世界とのつながりの一考察
バナナと石油とシルクロードの旅の教材化に向けて
*中山 正則
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抄録

現在、中央教育審議会において、高校の地理歴史科と公民科において、必修の新教科「地理基礎」などが議論されている。地理教育において、大変に喜ばしいことである。合わせて、社会科、地理歴史科、公民科において育む資質・能力の見直しも図られている。
中でも、グローバル化に向けて、小学校社会科に求められる世界とのつながりを現行の学習指導要領の取り扱いを工夫し、
1子どもたちに身近な具体物「バナナ」 が生産地から日本の食卓に届くまでの旅の教材化(中学年)、
2日本の工業生産に欠かせない石油が原産地から日本の工場やガソリンスタンドに届くまでの旅の教材化(5年)、
3シルクロードを経由して西洋や中近東の品物が奈良正倉院まで届く旅の教材化(6年)を通して、海路、陸路の安全確保、その隣接国との国際協調の大切さなどを身近な具体物や視覚化できる事物をもとに気付かせたく、本研究に取り組んだ。発表を通して、数多くの示唆をいただきたい。

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© 2016 公益社団法人 日本地理学会
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