日本地理学会発表要旨集
2017年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: S107
会議情報

発表要旨
中国における環境意識
PM2.5と水環境の意識アンケート調査
*谷口 智雅
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録
近年、中国は、環境問題対策が重点的に取り組む課題とされており、今年3月に開催された第12期全国人民代表大会(全人代)第5回会議でも中国で生活する人々の健康リスクを回避するためにもPM2.5や水質汚濁の解決に向けて取り組みが提起されている。ここ数年環境への取り組みが重点課題として取り上げられているにも関わらず、天津でも煙霧による空港の閉鎖や学校の休講措置が取られるなど、必ずしも改善されていると訳ではない。環境改善には自動車等の排出ガスのコントロールを強化するなど市民の取り組みも必要であり、環境に対する啓蒙・理解も不可欠である。また、効果的な取り組みを実施するためにも、環境の現状や人々の環境に対する取り組みや意識を把握することも必要である。発表者は2016年9月より、三重大学から中国天津にある天津師範大学へ長期派遣の教員として日本語や日本語事情に関する授業を行なっている。日本の環境の授業も兼ねて、主に水利用に関する水環境およびPM2.5を中心とした環境に関するアンケートを実施したので、今回はその結果について報告する。
著者関連情報
© 2017 公益社団法人 日本地理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top