日本地理学会発表要旨集
2017年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: 508
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発表要旨
宅地盛土の地震時安全性評価パラメータの改良
*中埜 貴元
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抄録
大規模盛土造成地の滑動崩落対策に資する盛土の安全性評価手法として,中埜ほか(2012)では統計的側部抵抗モデルを構築・提案しているが,本モデルで使用するパラメータは海溝型地震での事例検証が不十分であった.そこで,2011年東北地方太平洋沖地震の事例を導入して,より汎用性の高いパラメータの再解析を試みた.本研究は,科学研究費補助金若手研究(B)(課題番号:15K16288)を使用した.
仙台市の対象地区においては,合計1,697箇所の盛土が抽出され,そのうちの182箇所が滑動的変動盛土であった.現行評価支援システムで安全性評価を実施し,正答・誤答を判定し,統計的側部抵抗モデルの評価結果の正答率を算出した結果,現行の内陸直下型地震の最適パラメータでは,海溝型地震事例の評価が十分に行えないことが示された.そこで,A)仙台地区のみの場合とB)全地区の場合について,最適評価パラメータの再解析を行い,その結果を基に現行の内陸直下地震対応型のパラメータと今回の事例に基づく海溝地震対応型パラメータを分ける必要があるか否かを検討した.その結果,内陸直下地震対応型,海溝地震対応型,両地震対応型の3つの地震対応型それぞれで最適評価パラメータが異なることが分かり,想定される地震のタイプによって評価パラメータを変更する必要性が示された.
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© 2017 公益社団法人 日本地理学会
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