日本地理学会発表要旨集
2017年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: S204
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発表要旨
日本地図センターによる地理教育支援
*野々村 邦夫
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抄録
一般財団法人日本地図センターは、1972年の設立以来今日まで、国土地理院が刊行する地形図、空中写真等の複製頒布業務等を行う一方、さまざまな形で地図の普及啓発に資する活動を行い、地理教育にも貢献してきた。特に、小学生を対象とする「夏休み地図教室」、地図に関する教育・研究その他の豊富な経験を有する者を対象とする「マップ・リーダー研修」、地図・地理に関する能力を認定する「地図地理検定」、地図、地図学等の研究、教育、普及活動の活性化に資するために資金援助等を行う「研究活動等支援」は、地理教育という観点からも意義深い活動であると考える。「マップ・リーダー研修」は2017年の第13回研修から、教育職員免許法に規定する免許状更新講習として実施する。
センターの活動は、地図を中核としたものであるが、2022年度から高等学校において「地理総合」が必履修科目となり、「地図とGISの活用」が重視されることも踏まえ、今後は、地理教育の一環として、日本人の教養として地理的知識や地理的思考方法を育むという、地理教育の原点を見据えた、大局的な観点からの活動を志向する必要があるものと考える。  
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© 2017 公益社団法人 日本地理学会
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