抄録
高度経済成長期以降、急速な人口増加を背景に都市部では都市化が進み、都市圏を形成するに至った。他方で地方においては、大型保養地やゴルフ場などのリゾート施設と一体となった開発が進められ、本州内陸部や東北地方、北海道といった積雪地域においてはスキーリゾート開発が積極的に進められた。しかしバブル崩壊以降、日本は長期間の不況期に陥り、その間にスキー観光の停滞、衰退が進んだことが指摘されている(呉羽,2009)。そこで本研究では、1975年以降の建築確認申請データをデータベース化し、ニセコエリアにおける開発の動向を把握することを目的とする。