日本地理学会発表要旨集
2018年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: 515
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発表要旨
層内冷熱源を有するSummers型夜間都市境界層高度の式
*中川 清隆中村 祐輔渡来 靖
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抄録
Summersの式による都市混合層高度は都市風上端からの吹走距離の平方根に比例するため都市ヒートアイランド強度は都心を通過しても風下ほど大きくなり,市街地を囲む閉じた等温線は形成されない.これは同式が混合層冷却機能を有していないことに起因すると思料されるので,温暖な境界層によるニュートン冷却について検討を行なったところ,興味ある結果が得られた.都市幅が小さくて風速が大きい場合にはSummersの式と同等となるが、都市幅が大きくて風速が小さくなるに従って混合層高度の最高地点が風上側に移動するとともに混合層高度の尖り度が大きくなり,都市幅が大きくて風速が小さい程度が大きくなると最高地点付近の混合層高度が急激に増加する.
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© 2018 公益社団法人 日本地理学会
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