日本地理学会発表要旨集
2018年度日本地理学会秋季学術大会
セッションID: 512
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発表要旨
キリバス共和国におけるENSOと同期した降水量変動について
*菅野 洋光西森 基貴野中 章久山下 義道ウアケイア タクイア
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抄録
ENSO(エルニーニョ・南方振動)による地球規模での気候変動に関しては多くの研究があるが、熱帯島嶼地域への小気候学的な影響については未解明な部分が多い。特に平均標高が2mのキリバス共和国においては、海水面高度の上昇や地下水の過剰な汲上による地盤沈下に伴う国土縮小・水没の可能性のほか、塩分濃度の上昇による地下水の水質悪化、降水量の変動による飲料水・農業用水の不足が深刻である。これらの社会的な脆弱性を解消するためには、降水量の変動特性を明らかにし、リスク管理システムにフィードバックしていくことが重要である。本研究では、気候学的な大気・海洋の解析により、降水量変動予測の可能性について探っていく。
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© 2018 公益社団法人 日本地理学会
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