日本地理学会発表要旨集
2020年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: 107
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発表要旨
千葉県公立高校における地理の授業時数と専門教員数
*石毛 一郎上野 剛史後藤 泰彦松村 智明
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抄録

千葉県内の公立高校について、次の4点について調査した。

①2019年度の地理授業の開講単位数

②2019年度の地歴公民科教員数と地理専門教員数

③2019年度の第1学年学級数

④2022年度の教育課程における地理の設定状況

129校中108校から回答を得た。

①については、

16-20単位が最も多く(28校)、次いで6-10単位(24校)、11-15単位(14校)の順に多かった。開講されていないのは、9校であった。

②については、

1人が51校、2人が16校、3人が2校であり、0人は39校であった。

③については、

8学級が最も多く(39校)、次いで4学級(19校)、5学級(13校)の順に多かった。

④については、

まだ多くの学校が未定であり、2020年6月の県教育委員会への提出に向けて、各校における検討が進んでいる。

以上のことより、

・地理専門教員数が不足するため、採用担当部署へ新規採用を要請する。

・歴史や公民の教員らと、地理総合の授業に向けた協働が必要である。

・各都道府県の高校地理部会が連携して、情報交換や情報共有を深めることが求められる。

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