主催: 公益社団法人 日本地理学会
会議名: 2021年度日本地理学会秋季学術大会
開催日: 2021/09/18 - 2021/09/20
中村ほか(2020)は,2018年北海道胆振東部地震の被災域において岩盤地すべりの分布図を明らかにした。この分布図では,本地震による非変動・変動が分類されている。本分布図から岩盤地すべりのポリゴンデータを生成した。次に,10 mメッシュ数値標高モデル(Digital Elevation Model; DEM)から50 mグリッドの探索窓を使って接峰面データを生成した。さらに,接峰面データからDEMを差し引いて10 mメッシュの侵食深データを得た。岩盤地すべりのポリゴンデータと侵食深データを重ねたところ,最大侵食深が大きいほど変動した岩盤地すべりの発生率は高く,最大侵食深35-40 mで57%に達した。変動の岩盤地すべりポリゴンが最も多かったのは最大侵食深20-25 mで98個だった。