日本地理学会発表要旨集
2022年度日本地理学会春季学術大会
セッションID: 506
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チュオンソン山脈フェーンがベトナム北中部の高温に与える影響
*日下 博幸今井 優真小林 大樹小林 峻Doan Quang VanNgo-Duc Thanh
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抄録

ベトナム北中部は高温現象の多発地帯として知られている。この地域の高温現象の原因の一つとしてチュオンソン山脈から吹き降りてくるフェーン(ラオス風とも呼ばれている)の可能性が指摘されている。 本研究では、2017年6月1日から5日にベトナム中部で発生した高温現象を取り上げ、高温発生に対するフェーンの貢献度を調査した。その結果、フェーンがベトナム北中部ビン市周辺の気温を約2~4℃上昇させていたことが分かった。また、このフェーン昇温は、力学メカニズムによって引き起こされていたことも分かった。

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