日本地理学会発表要旨集
2025年日本地理学会春季学術大会
セッションID: 915
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急激な海水準上昇の初期相におけるマングローブ生態系へのインパクト
*宮城 豊彦馬場 繫幸井上 智美山本 敦也和田 のどか柳沢 英明檜谷 昴
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抄録

温暖化に伴う急激な海面上昇が現実化している。発表者らは、その初期相と思われる過去数十年間の海面上昇傾向とマングローブ生態系、マングローブ林の地盤状況などの関係を高精度にデータ化している。現時点における多くの地域での海面上昇量は20㎝以下であるが、潮間帯上半部という限られたニッチに成立するマングローブ生態系にとっては、そのニッチ自体の位置を変動させる深刻なインパクトであり、その影響は何らかの形で顕在化していると想定できる。本報告は、それらの現場状況のレポートである。

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