日本補綴歯科学会誌
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原著論文
コンピューターグラフィックを併用したフィードバックが支台歯形成に与える教育効果
阿部 俊宣奥山 弥生笠原 紳木村 幸平
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2009 年 1 巻 2 号 p. 123-129

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抄録
目的:本研究の目的は,支台歯形成におけるコンピュターグラフィック(CG)を併用したフィードバック実施の教育効果について検討することである.
方法:学生を対象に2回の支台歯形成実習を行い2グループに分けた.片方のグループは1回目の支台歯形成結果のフィードバックを実施後に2回目の支台歯形成を行った.もう一方のグループはフィードバックを実施せずに2回目の支台歯形成を行った.各グループの2回の支台歯形成結果における咬合面の削除量,軸面のテーパー度について比較検討した.
結果:フィードバック実施グループにおけるフィードバック前後の咬合面削除量の平均値は,近心頬側咬頭において3.1 mmが1.7 mm,遠心頬側咬頭は2.2 mmが1.2 mm,遠心舌側咬頭は1.6 mmが1.2 mmであった.フィードバック前後の軸面テーパー度の平均値は,頬側において13.6度が6.1度,近心は15.4度が8.9度,遠心は13.2度が6.0度であった. この6測定部位において1回目と2回目の間に有意な変化が認められた.一方,フィードバックを行わないグループは,1回目と2回目の結果に有意な変化は認められなかった.
結論:CGを併用したフィードバックは,支台歯形成教育において効果的であった.
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© 2009 社団法人日本補綴歯科学会
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