日本補綴歯科学会誌
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◆企画:平成29年度九州支部専門医研修会「顎運動の再現と義歯の調整を咀嚼へ生かす」
下顎運動と咬合器
鱒見 進一
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2018 年 10 巻 4 号 p. 302-307

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抄録

 補綴装置を製作する上で咬合器は必要不可欠なものである.咬合器は,歴史的には石膏咬合器に始まり蝶番咬合器,平均値咬合器,半調節性咬合器,全調節性咬合器へと先人達の努力により発展してきた.今日では半調節性咬合器が主流であると思われるが,依然として自由運動咬合器や平線咬合器が多く使用されているのが現状である.

 今回は,咬合器の使用目的,咬合器の基本的大きさと平均値咬合器,下顎運動の概要と咬合器への再現,顔弓計測法,ゴシックアーチの意義,チェックバイトと顆路調節,切歯路の再現などについて述べることとする.

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© 2018 公益社団法人日本補綴歯科学会
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