日本補綴歯科学会誌
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専門医症例報告
コンビネーションスプリントにより咬合回復を図った一症例
重光 竜二
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2018 年 10 巻 4 号 p. 365-368

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抄録

症例の概要:患者は初診時57歳の男性.歯列の部分欠損と鋏状咬合を認め咬頭嵌合位の咬合接触は不安定であった.上顎にコンビネーションスプリント(残存歯列の咬合面全体を被覆した治療用義歯)を装着し咬合位の安定を図った後に最終補綴を行った.

考察:フェイスボウトランスファーとクロスマウント法を用いて,コンビネーションスプリントを装着した状態での咬合要素を最終義歯へと反映した.これにより,咀嚼能率の向上と口腔関連QOL の改善が達成できた.

結論:下顎位が不安定な症例では最終補綴に先立ち,治療用義歯により咬合支持の確立と咬合位の安定を図ることが重要である.

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© 2018 公益社団法人日本補綴歯科学会
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